のんちゃんの酒旅レポート【茨城県・磯蔵酒造】

のんちゃんの今日も飲むZOU♡
のんちゃんの酒旅レポート【茨城県・磯蔵酒造】
家飲みぞうのんちゃん

家飲み愛好家

家飲みぞうのんちゃん

こんにちは! お酒大好きのんちゃんです。

のんちゃん今回は茨城県の酒蔵さんに酒造りを見に行ってきたの。

お邪魔したのは「稲里」という銘柄を醸している磯蔵酒造さん。笠間市という、稲田石や笠間焼、和栗の産地として有名な場所にあるよ。

こちらが蔵主の磯さん。音楽を愛し、大型バイクにも乗るし、多才でキャラクターが最高の名物蔵主さんなの。もちろん、日本酒愛もピカイチ!

磯さんが大事にしているのは、「酒は人ありき」という言葉。

お酒は人が飲んでこそのもの。人と人の潤滑油となれるようなお酒が、磯さんの理想とするお酒なの。たしかにスペックがものすごいお酒より、楽しい仲間と飲むお酒が一番おいしいよねぇ♡

磯蔵のお酒は大事な友達や家族と飲みたい、なんだか温かい気持ちのこもったお酒なの。

そんな人が大好きな磯さん、毎年4月の最終日曜日、新酒の時期に「ちょっ蔵 新酒を祝う会」というイベントを開催しているの。いわば蔵開きなんだけど、噂を聞く限りでは、音楽あり踊りありの音楽フェスのような壮大な宴みたい。絶対楽しいに違いないから、来年はのんちゃんも絶対行こうと思ってる!

では、さっそく酒造りの見学に行きたいと思います♡

磯蔵酒造の仕込みを写真でレポート

おはようございます♡

朝から磯蔵酒造にやってきたよ。蔵の屋根から立ち上がる米の蒸気が、秋晴れの空に映えるなぁ。今日は仕込みをいろいろ見せてもらうので、写真たっぷりでお届けするね。

朝8:10。本日の仕込みに使うお米が蒸し上がったよ。磯蔵酒造では昔ながらの和釜を使って米を蒸すそう。蒸し時間はその日の気候や、お米の品種・状態によって毎回調整するけれど、今日は60分ほどしっかり蒸しているんだって。鼻から空気を吸い込むと、ほわほわお米のいい香り~。

今日は添え仕込み用の掛け米と酛立て用の蒸米。自然放冷するので、スコップで取り、桶に入れて運んでは、丁寧に手で広げての繰り返し。杜氏の石川さんが入念に温度をチェックしているよ。

蒸米が冷めたらタンクへ入れて櫂入れ。適正で均等な温度になるように、しっかり混ぜるのが大事なの。

次は麹室へ。出来上がった麹をほぐして、枯らしの作業に入る「出麹」を見せてもらったよ。完成した麹は“栗香”といわれる栗のような香りがして、食べるとほんのり甘いの♡

完成した麹、とってもきれい…♡

この麹は「楽」というラベルがついた年末の定番酒「稲里 搾りたて 生 大吟醸」のもの。お米はあっさりとした五百万石なので、しっかり菌糸の食い込んだ総ハゼ麹にして、米の旨味を引き出すようにしているんだって。

そろそろお昼も近い11:30。朝に蒸米を入れた酛を手で櫂入れする「手櫂」の作業。朝はサラサラだったのに、蒸米が水を吸ってお粥みたいになってる! こうして手で混ぜる作業はのんちゃんも初見。手のほうが温度がわかりやすくて、丁寧に混ぜられるからいいんだそう。

でもこの体勢はけっこうハードかも…! 特に足がキツイと言いつつも「手で触ると気持ち良いいんです」と若い蔵人さん。日本酒愛だね♡

留め仕込みまで終わって、絶賛発酵中の醪(もろみ)も拝見。発酵5日目、生のにごり酒になるこちらは質感がサラサラとして、シュワシュワと炭酸ガスも出てきてお元気な様子! このまま順調に発酵してね♡

醪(もろみ)を愛おしそうに見つめる杜氏の石川さん。今回はお米が硬いので、最初にしっかりと溶かしてから徐々にゆっくり発酵させていくほうが美味しいお酒になるのだそう。

磯蔵酒造のある笠間市稲田地区は「稲田石」と呼ばれる白御影石の産地。蔵の近くには、こーんな絶景を望める採石場を見ることができるよ! この石が磯蔵の仕込み水を美しく濾過してくれるの。

御影石が濾過してくれる石切山脈の地下水を磯さんは「石透水(せきとうすい)」と名付けているの。水質は柔らか、程よいミネラル分が含まれていて、どんな酒質にもアレンジすることができるんだよ!

古き良き、磯蔵の人間らしい酒造り

蔵見学終了! 蔵主・磯さんとしばしのおしゃべりタイム。

磯蔵で大事にしているのは人。使うお米も顔が見える契約農家さんのものしか使わないの。今年は新型コロナウイルスの影響で作るお酒の量は減るけれど、お米は育ってしまっているので全量買取。そういったリスクがあっても契約農家さんにこだわるのは、自分で田んぼを見て、農家さんと細かく相談しながら、作りたいお酒に合うお米を作ってもらえるからなんだそう。

酒造りも同じで、蔵人は酒造り期間はずっと泊まり込み。タンクの近くで常に様子を見ながら、蔵人同士も近い距離でコミュニケーションを取りながら造るお酒のほうが、断然美味しいというのが磯さんの考え。

とっても人間らしくて、のんちゃんは、すごく素敵だなぁと思ったよ。

蔵に併設している売店には磯蔵の商品がずらり!

個性的なラベルは、すべてアーティストの幸 義明さんの「書」をあしらったもの。それぞれ、磯社長が考える味わいのイメージからインスピレーションを得ているそう。のんちゃんが特にとっても好きだったのは「稲里 純米大吟醸 日々是好日(にちにちこれこうじつ)」。笠間産の酒造好適米・ひたち錦を全量使った、茨城を味わえるお酒だよ!

はー今日もいいお酒に出会えてしあわせ♡

造り手の情熱が詰まった磯蔵さんのお酒、ぜひ飲んでみてね!

https://ienomi.tokyo/column/isokura/

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「家のみデリバリー」お酒のライターとして活躍中。
ニックネームはのんちゃん。
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