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中野梅酒NOUVEAUについて

今回は和歌山県の酒造メーカー中野BC株式会社さんより新発売された『中野梅酒NOUVEAU(ヌーボー)』を紹介します。フランスのボジョレーヌーボーのように、この梅酒の特徴はなんといっても「新酒」というところにあります。一般的な梅酒は果実を半年漬け込んだあとに、蔵でさらに6ヶ月から1年ほど熟成させます。しかしこの『中野梅酒NOUVEAU』は、果実を半年漬けたあとにすぐに瓶詰めされた「新酒」なのです!!上記の写真は酒蔵にて実際に実出しを行っているところです。梅が茶色くなっていないことからも「新酒」感が押し寄せてきますね。いつも飲む梅酒とは全く異なるスペックなのでワクワクします。さっそくテイスティングしてみました。
(2020年版の『中野梅酒NOUVEAU』は2020年12月4日発売です。今回はコラム用に手配させていただいたサンプルを特別に試飲しました。)
香りと味わい

色合いは薄い琥珀色です。透明なグラスに注げば、よりクリアな見た目を楽しめます。
新鮮な梅干しのような酸味と、マイルドな甘い香りが漂ってきます。そしてグラスを近づけるとトロピカルな、まるでフルーツバスケットのような多様な香りを感じました。加えて、風格のあるスコッチウイスキーを連想させる、ほんのりとしたスパイシー感もありました。
口に含むと最初に粘性のある甘みが訪れたあとに、自然な酸味が広がり、非常にジューシーな味わいを楽しめます。アルコール度数は20度と梅酒としては比較的高めですが、ピリピリ感はほとんどありませんでした。そして圧倒的なのが余韻の心地よさ!カーテンの隙間から吹き込む柔らかい秋風のような甘さがスッーと通り抜け、幾重もの酸味と一緒に過ぎ去ります。これほどのフィニッシュを表現できる梅酒に出会える機会はそう多くはありませんね。
オススメの飲み方
梅酒ヌーボーを炭酸水で割って食中酒にしたり、ミカンやサクランボ、ブドウなどを加えてサングリア風にするなど、バリエーションに富んだ楽しみ方ができるのではないでしょうか。
編集部イチオシの飲み方はストレートです!『中野梅酒NOUVEAU』の繊細な香りと奥行きのある味わいを、ぜひ直に堪能してもらいたいです。ロックも美味しいですが、冷やし過ぎてしまうと香りが損なわれてしまうので、冷酒がお好きであれば軽く冷やしてストレートをオススメします!
これまで何十種類と梅酒を飲んできましたが、『中野梅酒NOUVEAU』を最初に口に含んだときの衝撃は間違いなく人生トップ3でした!とにかく余韻の素晴らしさに感動しました。自信をもってオススメしたい会心の一本です。

ワインの新酒であるボジョレーヌーヴォーは、1967年にフランス政府によって解禁日を11月の第3木曜日と指定されました。ワイン通にとっては、その年のブルゴーニュワインの出来を知る上で良い指標になるので、解禁日を多くの人が待ちわびています。
認知度はまだ高くはありませんが、この一本をきっかけに「梅酒の新酒」というコンセプトが広がっていくことに期待したいです。近い将来にニュース番組などで「今年の梅酒の新酒が解禁されました!」と報道される日が来ることを待ちわびてしまいますね。
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お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる
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