酒飲み「仕方がないので健康的な飲み方でも学んでみるか」

お酒NEWS
酒飲み「仕方がないので健康的な飲み方でも学んでみるか」

※本記事の目的は「適度で健全な飲酒の推奨」であり、アルコールの害を否定するものではありません。また、飲酒者と飲酒の権利を否定するものでもありません。
※本記事では一部AIで収集した情報も紹介しています。なるべく二重に確認は取っていますが、誤情報などありましたらお知らせください。

私はお酒の仕事をしていますが、そのずっと前から酒飲みです。
休肝日を意識しない飲み方を20年ほど続けてきました。

非飲酒の方からしたら《私の脳はスカスカで体はボロボロに違いない!》のかもしれませんが、今のところ元気にやっています(脳の方は保証しません)。

さて、最近「お酒もたばこも立派な薬物」みたいなネット記事を見かけました。悲しいですね。
もちろん薬物とお酒は別の物ですが、それくらい「悪く言ってもいい対象」にお酒がなってきているのは事実です。
いつどんな規制がなされるか…ちょっと怖いですね。

そこで!

「我々酒飲みが健全に飲んで、非飲酒者にも安心してもらおう!」
というコンセプトのもと
『お酒の影響と、健康的な飲み方』
について、ワタクシ酒飲みが調べて参りました!

●飲酒の適量って?

まずはお酒の適量から学んでいきましょう。
「俺が満足したらそれが適量だ!」という思いを一旦しまって頂き、然るべき機関の基準からご紹介します。

○厚生労働省 「節度ある適度な飲酒」
・ビール(5%):中瓶1本 500ml
・日本酒(15%):1合 180ml
・ワイン(12%):グラス2杯弱 200ml
・焼酎(25%):約100ml
・ウイスキー(40%):ダブル1杯 60ml
※純アルコール20g相当

参照:https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html

こちらは日本の厚生労働省発表のデータです。
足り…確かに、適度な分量という気がします。

続いては、海外の各機関が出している「健康的な分量」の目安です。(こちらはAIで探し出しました)

※『1ドリンク』→「ビール(5%)=約355 ml」「ワイン(12%)=約148 ml」「蒸留酒(40%)=約44 ml」

—–

保健関係の機関は大体が「飲まないに越したことはないけど、休肝日を取ったうえで1日2ドリンク(ビール2缶くらい)なら良いんじゃない?」といったような内容になっています。

一方「お酒関係」の団体では具体的な数字を出さないところが多く、「節度を持った飲酒を心掛けるように」と呼び掛けているにとどまります。
大雑把だなあと思う反面、お酒の耐性は個人差が大きいので、分量で示すのはあまり適切ではないのかもしれません。

ちなみにWHO世界保健機関は『1滴でも飲まない方が良い』という、予想通りの立場を取られておりました。

●飲酒に健康効果はある?

では逆に、これらの「適度な飲酒」で、得られる健康効果はあるのでしょうか?

調べたところ「あることはある」……ようなんですが、必ず「でも不健康効果の方が大きいからね!」という注釈が付きます。

ちょっと前には、「軽度の飲酒者は非飲酒者よりも寿命が長い」という研究結果が発表されたこともありました
https://www.nature.com/articles/s41598-022-11427-x?utm_
※軽度飲酒+非喫煙者に限る
※大量飲酒者は確実に寿命が縮む

しかしこの研究結果にも懐疑的な意見がでており、見直しの動きが広がっています。

やはり風潮として、私のような立場の人間が大っぴらに飲酒の健康効果を言うのはリスキーな感じです。

●寿命が縮む?

引き続き寿命の話に触れてみましょう。

国別で見ると、アルコール消費量と平均寿命は反比例していません。
例えば中東の国々は「お酒の消費量がとても少ないけど平均寿命は短い」です。

これは、平均寿命と言うものが環境、体質、医療、その他の食生活などなどが総合的に関わるから。いくらお酒が健康に良くないといっても、数ある中の一要素でしかないからです。

ただし個々人の問題に話を戻すと、もちろん大量飲酒される方は健康と平均寿命に明確なリスクが伴うそうです。

※大量(多量)飲酒の目安=1日純アルコール60g以上(ビール約1500ml分以上)

●なんでまだ生きてるの?

飲酒には明確なリスクがあるとのこと。
調べると「リスク」「リスク」「リスク」のオンパレードです!

さて、こんなにも命を削られるリスクのある「飲酒」という行為。
20年間ほぼ休肝日なしで飲み続けている私は、どうして元気に、仕事もして、ラーメンを食べて、テト1も取って、健康診断も優秀で、ハード目の運動もしつつ生きられているのでしょうか?

それにはこの、『リスク』という言葉がキーとなります。

飲酒による、特に身体への影響は「健康リスク」と言われます。
健康リスクは相対評価で『**倍』と表記されるのがほとんどです

例えば、飲まない人が「100人中 1人」罹る病気があって
飲む人が「100人中 2人」罹るという統計があったら
『健康リスクは2倍』ということになります。

☆飲酒者のリスクが最も大きいとされる「食道がん」を例にとってみましょう

※ただし飲酒量や統計データによる

もっと患者数の多い病気であれば、また数字の印象も変わってきますでしょうか。

いずれにしても、HPを削っているわけではなく、課金して確率を上げているイメージに近いかもしれません。
なので、、「なるときはなる!ならないときはならない!」ということです。

●一言でいうと「デリケートで難しい!」

このように「害がある」と分かっていても、「どれだけ害がある」かを示すのは至難の業。
人間の特性がそれぞれ過ぎて、健康や寿命との正確な相関関係を測るのはめちゃくちゃ難しいそうです。

これは飲酒に限らず、生活習慣病など全てに当てはまります。

*難しい理由*

@ chatGPT

そのためか、被験者について飲酒量や頻度の曖昧さがあったり、「およそ」や「最大」という表現があったり、「可能性がある」という言葉もよく使われています。

アルコールによる影響については医学/科学的にも解析されていますが、特に統計などがネット記事になたっときには多くのビューを集めるため別のバイアスがかかります。


「軽度のお酒は寿命が延びる」「お酒を飲むと寿命が5年縮まる」などの興味をそそる記事があっても鵜呑みにせず、よくよく検証する必要がありそうです。

●お金持ちはお酒をよく飲む?

気分転換に、ひとつ面白いと思ったデータをご紹介します。

『年収が高いほど飲酒する割合が高い』

というものです。
ワクワクしますね。
これについては海外で書かれ、日本語の記事も存在しました。

その内容を要約すると、、
「高所得者ほどコミュニケーションとしての飲酒機会が増える。しかし少量にとどめ、アルコールで問題を引き起こさないという意識が強い。また、他の面での意識が高いため健康」
ということだそうです。
なるほど、これは理に適っているような気がしますね。

逆に低所得者層では、
「飲酒機会は高所得者ほど多くないが、一度に多量を飲むことが多い」
とのこと。
残念ながら思い当たる節があります。

とはいえ世知辛い世の中、たまの休日にお酒でパーッと解放されたい!
という気持ちはなかなか抗しがたいものです。

●おすすめの健康的な飲み方!


もしかして皆様は今
「前置き長くね?」
とお思いでしょうか。

それでは、いよいよ『健康的な飲み方』のご提案へ移りましょう。

健康を意識するなら、肝臓の負荷を低減、脱水の予防、そして特に飲酒時に発生して悪さする「アセトアルデヒド」の生成鈍化、分解促進などを意識した飲み方がカギとなってきそうです。

※以下にはネットでの情報収集と、私的な見解も含まれています。

【おすすめの「健康的な!」飲み方】

①適量で抑える
上のほうに適量が載っていますの参考にしてください。

②飲酒の前中後に水分をよくとる。
できれば経口補水液(スポドリも可)。
欧米の一部地域では、お酒1杯ごとに水分も取る文化が根付いているとのこと。
日本でもチェイサーを用意されている居酒屋は意外に多いです。

③胃になにか入れておく。
食べ物でアルコールの吸収を遅らせます。
特に枝豆など大豆系が優秀という話です。(安いですし)アルコール分解を助ける栄養素が含まれています。

④ゆっくり飲む。でもだらだら長時間も良くない。
肝臓が処理しきれない「一気飲み」は論外です。

⑤シジミ汁を飲んでみる
シジミ汁には塩分のほかオルニチンが含まれており、肝機能を補助します。お酒相手にはとても優秀な料理です。
「島根県民はシジミ汁を飲むから酒に強い」というのは都市伝説でしょうか。

⑥必要ならサプリを飲んでみる
私のおすすめはL-システインです。毒素となるアセトアルデヒドを無毒化する作用があります。
美肌効果もあるとのこと。

⑦漢方も良いかも
五苓散が体内の水分を調整し(ふんわりした説明)、二日酔い予防に効くと言われています。
でもちょっと高いです。

⑧コンビニなどの栄養剤はお手軽
タウリンやオルニチンを配合した肝機能補助の商品があります。

⑨休肝日を取る
毎日多量の飲酒は誰だって不健康だと分かります。できれば週休2日制が望ましいそうです。
ただし不摂生な私からは皆様に強く言えません。

⑩ちゃんと寝る
眠る2~3時間前までに飲酒を切り上げ、十分な睡眠をとることが望ましいそうです。

・ちなみに…
私は飲酒後に納豆をよく口にします。
主に翌日の腸の不調を緩和させてくれ(る気がし)ます。
納豆はアセトアルデヒドの分解を促進する成分も含まれているそうです。

●調べて気づいた重要なこと!

今回一連のことを調べていて何度も納得しつつ、思ったのは
『自分を(自分で)コントロール出来ているか否か』が重要であるということです。

飲酒の質や量のコントロール。
また、感情やモラルのコントロール。

自分がこの飲酒行為で得られるものとリスクをしっかり把握したうえで、適切に飲酒のコントロールを出来るかどうかが、最上級に大事なことだと考えるようになりました。

思えば、飲酒者を嫌う人の多くは特に「他人に迷惑をかける行為」を嫌っています。
彼らが嫌うのは飲酒運転などの違法行為だけでなく、泥酔したり、必要以上に騒いだり。ハラスメントもそうです。
飲酒時の制御をしっかりと行い、適度・適切・適格な飲酒を心掛けることが、今後の飲酒者の地位にも善き方に働くはずです。

●まとめ

いかがでしたでしょうか。

私は酒屋なので「どんどん飲みましょう」というのが目先の利益にはなります。
しかし心を鬼にして、飲酒文化を保護発展させたい気持ちや何より飲酒する皆様(と私)の健康を優先し、今回色々と調べたことを記事にしてみました。

長くなったので要点を下にまとめておきます。
最悪の場合、ここだけ見て頂ければ大丈夫です。

・飲酒するなら「適度な飲酒者」を目指そう
・適度な飲酒の目安は「1日2ドリンク(ビール2缶くらい)」で「週に2日程度の休肝」以下
・体質にも左右されるのでよくよく自分のことを知っておこう
・飲酒時には空腹を避け水分を良くとる
・アセトアルデヒド対策のシステイン・ビタミンB群、シジミ汁も◎
・他の面での健康を意識する、タバコと併用しない(負の相乗効果があるらしい)
・コントロールできない飲酒はしない

これらを意識して、目指せ健康飲酒ライフ!


↓楽しい美味しいお酒や低アル・ノンアルも売ってます↓

https://ienomi.tokyo/column/kenkou_inshu/

WRITERこの記事を書いた人