『旧正月(春節)』とは? 日本でもお酒で乾杯しよう!(2024年版)
日本酒を知ろう!エディター
家飲み編集部
—-2024/2/2 更新
『旧正月』をご存知ですか?
中国などでは「春節」と呼ばれる、旧暦のお正月。
2024年は、西暦で2月10日から。
中国ではその2月10日(土)から、2月17日(土)までが大型連休となります。
「お正月終わったばかりなのに、またお正月?」
と、日本人にとっては少々違和感があります。
ニュース映像では見るものの、私たちの生活にはあまり馴染みのない旧正月…。
しかし、本来は日本でも旧正月を祝っていました。
今回は、日本から消えた行事「旧正月」と、その時飲みたいお酒についてご紹介します!
●旧正月(春節)とは?
旧正月は、私たちが普段使っている「太陽暦」ではなく、
「太陰太陽暦」上での新年、お正月です。
たとえば中国では、1月1日はただの休日。
春節(旧正月)こそがお正月の本番です。
この時期は1週間の休暇中、家族が集まって盛大に祝います。
また中国は勿論、韓国・香港・台湾などの中華圏、ベトナムなどの東南アジア、モンゴルにも旧正月に当たる行事があり、アジア圏ではほとんどの国で旧正月の方を大切にしています。
逆に、日本のように1月1日だけを新年としている方が、アジア圏では不思議といえるかもしれません。
●日本にも旧正月はあった!
アジア各国で親しまれている旧正月(春節)ですが、西洋文化を推し進めた明治時代以前は、当然日本にも旧正月の文化がありました。
どんな風だったかと言えば、江戸時代には羽根つきや凧揚げ、お年玉など。
行われる時期が違うことを除いては、私たちの知っている伝統的なお正月とほとんど変わりません。
しかし、明治に入ってからは太陽暦へ移行。お正月も現在の1月1日へ変更となり、徐々に旧正月は忘れ去られてしまいました。
●旧正月の日にちは…
旧正月は太陰太陽暦に則って日にちが決まります。
太陰太陽暦では月の満ち欠けで日にちを判断するので、太陽暦とはズレが生じます。
なので、現在のカレンダーを基準にすると旧正月の日にちは毎年違い、ややこしく感じるかもしれません。
太陽暦を基準とすると、毎年だいたい1月末から2月半ばまでが旧正月となるそうです。
ちなみに今年2023年の旧正月は1月22日です。
●旧正月に飲むお酒
中国では春節にビールや白酒を飲むのが一般的です。
近年は日本酒の流通も増加しており、特別な日に贅沢な高価な日本酒を嗜む人も増えているそうです。
春節・旧正月は、家族や親戚が集まり、夕飯も豪華に取り揃えます。
ですので、その地域の夕食と相性の良いお酒に需要が集まります。
食事に合わせやすいビールや、その国の食材に合った伝統的なお酒、日本でいう日本酒のようなお酒が食卓に並びます。
●旧正月に飲みたいお酒 in JAPAN
それでは旧正月にオススメのお酒をご紹介します。
・ビールなら…
【鎌倉ビール 武士の宴】
https://www.kairindo.jp/SHOP/112760500.html
鎌倉時代、日本は旧正月を採用していました。
この『武士の宴』は、鎌倉武士が刀をビールに持ち替え、飲めや歌えの宴を行っているデザインがラベルになっています。
味は苦み控えめで華やか。旧正月を飾るのに最適なビールです。
・日本酒なら…
【ひかるシリーズ】
https://www.kairindo.jp/SHOP/282062/295097/list.html
源氏物語や平安をイメージしたラベルの日本酒。
日本の旧正月がイメージされます。
【帝松 褻と霽れ(ケトハレ)】
https://www.kairindo.jp/SHOP/15100720.html
こちらはワイン酵母を使用したフルーティーな日本酒。「日常」と「節目」を意味する商品名は、旧正月にピッタリです。
●まとめ
旧正月とお酒についてご紹介しました。
平安時代から明治の初めまで、1000年以上も文化に根付いていた旧正月。
地下街だけのイベントにしておくには、ちょっともったいないような気がしますね。
いつもは海外のニュース映像を見て終わりだった旧正月。
今年は少し歴史に思いを寄せつつ、細やかに祝ってみるのも良いかもしれません。
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お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる
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