梅酒って楽しい! 梅酒解説&おススメ紹介★
梅酒エディター
家飲み編集部
梅酒っておいしい!
でも、どれも同じようなもんだと思っていませんか?
コンビニで見かける梅酒はせいぜい2~3種類。スーパーでも4~5種類くらいでしょうか。
パッケージも同じようなのが多く「カロリーoff」などの商品は別として、味の違いはなかなか見極めにくい。
居酒屋で出てくる梅酒にしても、細かな味や銘柄を気に掛けるかたは余りいません。
しかし、梅酒の世界は想像以上に奥深く、驚きの発見がたくさんあります。
ということで今回は、
「知っているようで知らない、梅酒の世界」
をご紹介します!
●梅酒とは?
まず、梅酒の定義ですが、
“梅酒(うめしゅ)は、一般的に6月頃に収穫される青梅を、蒸留酒(ホワイトリカー、焼酎、ブランデーが一般的)に漬け込むことで作られる混成酒類(アルコール飲料)の一種である。”
wikipedia
と、このようになっています。
よく売られている梅酒の成分表を見てみると、ホワイトリカー(甲類焼酎)や酒精、ブランデーが使われています。または「スピリッツ」とだけ書かれたものもあります。
それらは全て蒸留酒。
度数の高い蒸留酒に、梅の実を漬け込んで造るのです。
使われる梅は有名な「南高梅」を筆頭に、白加賀、紅映梅、豊後など、豊富な酒類があります。
青梅の状態で漬けられることが多く、期間は一般的に半年~1年程度。
実を取り出すと、もう私たちが良く知る「梅酒」の完成です☆
●梅酒は色んなお酒でつくれる!
梅酒のベースとして用いられるお酒には、酒精や焼酎以外にも、ブランデーやウイスキー、ジン、泡盛など多種多様。
酒精(醸造アルコール)やホワイトリカーはほとんど無味無臭であるため、梅の味わいをストレートに出しやすく、数多くの梅酒商品に用いられています。
一方ウイスキーなどその他の蒸留酒には原料由来の風味、ハーブなどのフレーバーも含まれることが多いので、個人では思ったような味に仕上げるのはなかなか難しいかもしれません。
酒造メーカーでは、使用するお酒の特徴を理解し、梅の漬け込み具合やその他成分のバランス、また、酒精やホワイトリカーとブレンドなどして味わいを調整しています。
●日本酒で梅酒はつくれない?
焼酎など蒸留酒でつくられている梅酒。
では、古くから日本人に親しまれている醸造酒「日本酒」ではつくられないのでしょうか?
実は個人で日本酒の梅酒を造ったら《違法》となる可能性があります…!
「アルコール度数20%未満のお酒で漬けてはいけない」という法律があるからです。
日本酒はほとんどが20%未満…。
ややハードルの高い「日本酒ベースの梅酒」ですが、これは個人での話。
酒蔵さんがつくる分には「全然OK」
実際、丁寧に醸した日本酒で製造している商品が沢山あります。
●フレッシュ or 熟成?
そんな梅酒。
「フレッシュなもの」と「熟成されたもの」でも。
フレッシュなものでは、春にその年の梅を浸け、年内に取り出してすぐ出荷する梅酒もあり、
「梅酒ヌーボー」とも呼ばれています。
味わいは活き活きした酸味と甘みで、シャンパングラスで飲みたくなるような味わいです。
熟成梅酒は、半年~1年後に梅の実を取り出し、その後熟成させたものです。
コク深く、色味も濃くなります。
(個人で作る場合は、品質上のリスクがあるのでオススメしません)
また、予め熟成させたお酒に梅を浸ける熟成梅酒もあります。
こちらもコクのある、味わい深い梅酒に仕上がります。
●様々なシーンで、様々な梅酒を。
先ほど紹介した
「熟成梅酒」「梅酒ヌーボー」
の他にも、様々な特徴を持った梅酒が販売されています。
「本格梅酒」
梅やベースのお酒、素材の味が素直に案じられる梅酒。日常の梅酒。
「にごり梅酒」
梅果肉やピューレが入り、より濃厚に梅の味が楽しめます。色々割っても楽しめます。
「スパークリング梅酒」
シャンパングラスが似合うスッキリ爽快系の梅酒。パーティーにピッタリです。
「微糖・無糖梅酒」
ドライでスッキリ。ロックやサイダーで美味しい梅酒です。大人な雰囲気があります。
「ミックス梅酒(梅酒リキュール)」
梅酒の旨味・酸味を活かし、フルーツなどと合わせたお酒。酸味が苦手でも飲みやすいのが特徴。
●個人的おすすめ梅酒10選
梅酒を扱っている通販では屈指の品揃え。
海琳堂通販の商品の中から、筆者の個人的なおすすめ梅酒をご紹介します!
※以下でご紹介する商品は、在庫切れの場合がございます。
・月ヶ瀬の梅原酒
奈良県の名勝「月ヶ瀬梅林」の梅を、自家製の米焼酎を使って仕上げた入魂の梅酒原酒です。梅の旨味・酸味に、米焼酎の旨味・甘味が乗っかり、梅の濃厚さと自然な甘みが驚きの美味しさです。花札ラベルも可愛く、プレゼントにも最適。
・萬歳楽 加賀梅酒
「NIKKEIプラス1 何でもランキング 梅酒編」で全国1位。ANAのファーストクラスで提供実績。ノーベル賞受賞式後のパーティーに梅酒として初めて採用。という輝かしい経歴を持つ本格梅酒。質の良い梅と水を存分に活かした本格派です。
・大七 生酛梅酒
大七 生酛梅酒は、伝統的な生酛造りにこだわった日本酒の酒蔵『大七』が、その全国にファンの多い日本酒を使用して厳選した紀州南高梅を漬け込んだ特別な逸品です。生酛純米酒を使用することにより、糖類に頼らないふんだんな旨味を味わうことが出来ます。
・山形正宗 梅酒 とろとろ
銘酒が揃う山形県でも上位の評価を得ている「山形正宗」。その「山形正宗」の純米酒をベースに使用し、シンプルな美味しさを追求した梅酒が「山形正宗 梅酒」です。その超濃厚なにごりバージョン「山形正宗 とろとろ」。驚きのテクスチャーです。
・東光 吟醸梅酒
日本酒「東光」の酒粕で焼酎を造り、その焼酎にたっぷり梅を浸けて出来上がったのが「東光 吟醸梅酒」です。梅酒の三大大会「天満天神梅酒大会」「水戸の梅まつり梅酒大会」「梅酒全国制覇利き酒大会」それぞれで金賞を受賞しています。
・ベニチュウ 38 ノンシュガー梅酒
こちらは、梅酒とウォッカの組み合わせ。蒸留酒の中では比較的癖のないウォッカ。無糖で梅の味わいをそのまま活かしながらドライに仕上げます。福井県の紅映梅という希少種を使用し、梅の旨味をふんだんに引き出したお酒です。
・木内梅酒
有名なクラフトビール「常陸野ネストビール」を蒸留してスピリッツにしたものに梅を浸けています。ビールのホップやスパイスが香り、華やかです。スッキリとした甘みで飲みやすく、男女ともに評価の高い梅酒です。
・HAMADA 5年熟成原酒
本場紀州でも高品質な梅が成るという石神地区の梅を使用しています。完熟の紀州南高梅を採ったその日に浸け、5年間じっくりと熟成させた特別な梅酒。力強く濃厚な味わいはロックがおススメですが、割っても美味しいです。
・達磨正宗海中熟成梅酒
梅酒の味を決める要素の一つに「熟成」があります。この商品は、瓶ごと駿河湾に沈め、海中で熟成させた特別な一本です。熟成のエキスパートである白木恒助商店の梅酒は、神秘的な環境での熟成で味わいが非常に丸くなり、酸味や旨味が一体感を持ちます。
・ニューホワイト梅酒
梅酒とカルピスという、まさかの出会い。しかし、これが非常に良く合います。飲んだ瞬間はカルピスのイメージですが、後味にじわじわと梅酒の風味が浮かんできます。これが癖になって、次々に飲み進めてしまう要注意なお酒。
WRITERこの記事を書いた人
エディター
家飲み編集部
お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる
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