精米について考えてみた。富久長サタケシリーズを飲み比べ

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精米について考えてみた。富久長サタケシリーズを飲み比べ
家飲み編集部

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こんにちは。家飲み編集部です。突然ですが皆さん「精米」と聞いてどんな感想を持ちますか?

日本酒のボトルに「50%」とか「35%」とか精米歩合が書いてありますよね。

精米歩合っていうのはお米を削った後の割合の事なので、数字が小さい程たくさんお米を削ってるっていう事。

ここまでは、ご存知の方も多いと思います。

しかし!

今回紹介する「富久長サタケシリーズ」は、割合じゃなく「削り方」にスポットをあてたお酒なんです。

今回は削り方の違う2種類のお酒を飲み比べしてみました。その前に、精米歩合について調べたので少しだけ紹介しますね。そんなの知ってる!という人は飛ばして下さい。

精米歩合(せいまいぶあい)

精米(米を精白した)した歩合(割合)のことです。精米歩合で表す数値は、「残っている割合」のことなので、数字が小さい程たくさん削っているということ。精米歩合50%以下の日本酒は「大吟醸」という称号を得る事ができます。(他にも要件がありますが)

そもそも、なぜお米を削るのか?玄米で日本酒はできないのか?

米の表皮近くは栄養分が豊富です。主にタンパク質や脂質ですね。ご飯(白米)の場合と違って、日本酒に至っては、この栄養分が雑味の原因になってしまう事があるんだそうです。そして、栄養分が少ない方が、香り高くすっきりとした味わいになりやすいんです。なので、米の中心部分を使うために周囲を磨く(削る)作業をします。

私たちが普段食べているご飯(白米)の精米歩合は90%くらいです。精米所や家庭用の精米機には「三分づき」「五分づき」「七分づき」等ありますが、これは玄米(100%)~白米(90%)の間の微妙な精米度合いを段階に分けて表してます。

「米を磨いた酒ほどうまい」という人もたくさんいます。あくまで好みの問題ですが、体にスッーと染みていくような穏やかな日本酒は、精米歩合が低いものが多いなあという印象がありますね。

精米歩合から米のカタチへ

富久長サタケシリーズのラベルにこう書いてありました。「精米歩合から米のカタチへ」、(省略)「米を球型に磨く従来精米から、薄く磨く扁平精米と玄米と同じ形に磨く原型精米へ。最新鋭の精米機が精米60%で従来型の精米40%と同じたんぱく質の削減率を実現。」

なるほど~、表のラベルのモチーフなんだろう?と思っていましたが、米のカタチを表していたんですね。

HENPEIとGENKEIを飲み比べ

まずはHENPEIから。香りは穏やかです。マスカット系のいい香りです。口あたりはとってもスムーズで、スーッと染み込んでいきます。

次にGENKEIを。香りをあまり感じなかったです。さっぱりとした甘味の後に爽やかな苦味を感じます。

両方とも生酒だからか最初にほんの少しピリっとした刺激を感じました。どちらも、すうっと染み込んでいくような穏やかさがあって飲みやすいです。とっても優しい味わいで良いですね。

せっかくなので、このお酒に合う料理を作りました。お酒の味わいに合わせて、今日は「塩おでん」です。

春食材をたくさん使った塩おでんとペアリング

即席で「塩おでん」を作ります。

【材料】

・出汁・・・白だし、顆粒昆布だし、塩

・おでんの具・・・ウインナー、鶏手羽元、うずらの卵、ブロッコリー、春キャベツ、アスパラ、等々

春のこの時期ならではの春野菜がたっぷり入った体にも優しいメニューです。下ごしらえがほとんど不要で、すぐ作れちゃいます。春の野菜はサッと煮るだけで良い出汁が出ますね。

おでんの優しい塩味に富久長がとても合います。甘味があって優しい味わいのHENPEIの時は、ウインナーやうずらの卵の味わいが引き立って、一段階旨味がアップしたような感じでした。優しい味わい全開で癒されます。また、GENKEIは薬味の柚子胡椒を使った時にとっても合う事が分かりました!柚子胡椒のピリ辛とGENKEIの爽やかさがマッチして、どんなおでん具とも相性が良かったです。

改めて飲み比べてみると、ほんとに微妙ですが味わいの違いが確認できて楽しいです。2本をいったりきたりでいつの間にかほろ酔い。

皆さんも、ぜひ楽しんで下さいね!

https://ienomi.tokyo/column/4657/

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お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる