微アル・低アルコールの時代が到来!? 《日本酒 ワイン カクテル》

わたしの家飲みスタイル 日本酒を知ろう!
微アル・低アルコールの時代が到来!? 《日本酒 ワイン カクテル》
家飲み編集部

エディター

家飲み編集部

近年、飲酒する人口が減少傾向にあるなか、
低アルコール・微アルコールのお酒が注目を集めています。

社会的な健康志向への意識変化や、酔い過ぎない楽しいお酒の飲み方が浸透。
低アルやノンアルも世界的なトレンドとなっていますね。

日本でもコロナ禍で、元々減少傾向だった飲みの席がグンと減り、
「家では飲まないけど居酒屋に行ったら飲む」
という層の飲酒離れにつながりました。

そこで台頭したのが、微アル・低アルのお酒です。

今回は、日本酒やワイン、ビール、カクテルなどで注目を集める
低アル・微アル
特に日本酒やワインについてまとめます!

●お酒のアルコール度数

お酒のアルコール度数は様々。


「蒸留酒」と言われるものが最も高く、40~90度くらいまで存在します。
蒸留酒の中では比較的度数の低い焼酎などは、加水によって調整がされています。

次に「醸造酒」


醸造酒の中でも度数の高いのが「日本酒」
アルコール分はだいたい14度~17度くらいが一般的です。

同じ醸造酒のワインは、だいたい10~15度くらい。
ビールや発泡酒が4~6度

《日本酒のアルコール度数は世界に誇れる職人の技が生み出すもの!》

なのですが、お酒に強くない方にとっては、日本酒を敬遠してしまう理由にも…。
そこで最近では、日本酒でも低アルコールの商品が多く作られています。

●低アルコールの日本酒 / ワイン

低アルコールは当然酔いにくいことが特徴。

しかし、全体的に見て「甘口」が多いことも、普段あまり飲酒をしない方にとって飲みやすい要素になります。
「アルコールの味やにおいが少し苦手」というかたにもおすすめできます。

低アルコールの定義はお酒によってことなり、決まった数値はありません。
だいたい、以下のようなイメージで捉えられています。

  • 日本酒=13度以下
  • ワイン=10度以下
  • ビール=3度以下
  • カクテル=3度以下

また、梅酒やリキュールはアルコール度数の幅が広いのですが、
一般的には5度6度であれば低アルコールと言えそうです。

●低アルの日本酒が飲みたい!

なかでも、低アルコールの日本酒を見つけるのは少し手間がかかるかもしれません。

日本酒は他の醸造酒に比べてアルコール度数が高く、スーパーやコンビニでの品揃えも豊富ではありません。
そんな中から、低アルコールかつ自分好みのものを見つけるのは大変ですよね。

そこで、低アル日本酒の特徴をおさえておきましょう。
日本酒選び、また、他のワインやリキュールに関しても、低アルコールの特徴を知っておくと楽になります。

ということで以下では、
『低アルコールで造られやすい日本酒とお酒』
についてご紹介します!

●低アルのお酒が多いジャンル

1.スパークリング

スパークリングはカジュアルで、ワインも日本酒も様々な品があります。
味わいは甘口が多いものの、辛口もあります。飲みやすさも求められるので、特に日本酒は低アルコールの商品が多くある印象です。

アルコール5.5度の純米スパークリング【OhSplash】

2.甘口のお酒

日本酒もワインも、糖分を酵母の働きによってアルコールに変えることでお酒となります。
つまり、限界まで酵母が働き続けると「辛口で強いお酒」となり、途中で酵母の働きを抑えると「甘口で低アルのお酒」になります。
もちろん複雑な要素が様々絡み合うので一概には言えませんが、(糖分を添加していない)甘口のお酒が低アルコールの傾向にあるのは間違いないでしょう。

低アルで甘口の白ワイン 【ドルチェビアンコ】

*低アルコールで辛口?*
現在は酒蔵が工夫を凝らし、低アルコールで辛口の商品も造られています。
旨味などをしっかり出すことで味わいを整え、ちゃんと飲み応えもある美味しいお酒の醸造を実現しています。

低アルで辛口『夜の帝王Daybreak』

3.どぶろく

どぶろく(濁酒)は日本酒のにごり酒と非常に似ていますが、定義上は日本酒を外れるお酒です。
どぶろくにはガツンと強いものもありますが、お米の味わいを楽しめるよう、甘口の低アル商品も多くみられます。
まるで甘酒やマッコリのような感覚で、ゴクゴク飲み進めてしまうお酒です。

トマトとバジルの入ったドブロク【SAKEマルゲリータ】

●低アルのお酒がなかったら…

・割って調整

例えば日本酒では、製造工程において加水されることが多々あります。
これには、原酒だと20度近くあるアルコール度数を抑える目的、味わいを調整する目的があります。
ワインでも同様に、味わい調整のために加水されることがあります。

市販品の日本酒でも、味が濃い、アルコールが強いお酒を水や炭酸、ジュースで割ることはあります。
決して、おかしなことではありません。
日本酒ベースのリキュールも多く出回っており、カクテル素材としても良いお酒なのです。

ワインでも、コーラ、ジンジャーエール、トニック、オレンジジュース、他ライムやザクロなどのジュースなどで割ることがあります。
コーラに赤ワイン。トニックウォーターに白ワインなど、お好みの割り方を見つけるのも面白いですね。

また、ウイスキーやジンなどの蒸留酒も、ドリンクの方を多くして割れば美味しい低アルコールドリンクになります。
自分好みに割り、低アルのカクテルを満喫するのも良いのではないでしょうか。

BARマスターが開発した香るノンアル【草譯&陽】

【江戸の日本酒は水で割ってた?】
江戸時代の、特に前期。日本酒のアルコール度数は低かったそうです。
理由は、精米技術の低さ故、酒蔵では「甘くて濃い日本酒」が出来上がったから。
出来上がったお酒のアルコール度数は現代並みに高かったのですが、それを飲みやすいよう倍以上の水で割り売っていたため、そのアルコール度数は5度前後だったとも言われています。
現在は精米技術の発達で過度な加水が必要でなくなりましたが、今でも飲みやすくて美味しい低アルコールの日本酒を造るには、濃い味の原酒に加水を施すのが一つの方法です。

江戸の酒質を再現した『ASOVI』ロックや水割りも美味しい

●まとめ

近年は特に、日本酒は様々なバリエーションが出ており、一口に「低アルコール」といっても様々な好みに合わせることが出来ます。

スッキリから甘口濃厚なものまで揃った低アルコール日本酒のジャンル。
ぜひ自分に合った商品を見つけ出し、楽しんでみてください★

●SakeShop海琳堂より

SakeShop海琳堂では、
美味しいお酒、珍しいお酒、話題のお酒、可愛いお酒、受賞酒などなど、
誰もが楽しく選べる、日本酒をはじめとする上質なお酒を販売しています。

東京都江東区に実店舗(小売り、飲食)を持ち、
蔵元さんをお呼びして、イベントも度々開催しています。

日本酒はマニアだけのものではなく、
気軽にジャケ買いして、飲んで、楽しむものだと思っています。

また、ギフト・プレゼントにも向いている、みなさまに寄り添ったお酒であると感じています。

これからも色々な日本酒、日本ワイン、梅酒、リキュールなどをご紹介します。

「SakeShop海琳堂」を
どうぞよろしくお願いいたします。

https://ienomi.tokyo/column/low_alcohol/

WRITERこの記事を書いた人

家飲み編集部

エディター

家飲み編集部

お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる