エディター
家飲み編集部
お酒の保存方法って家飲み派の人にとっての永遠の悩みですよね…。日本酒はもちろん、ワインやウイスキーなど、「劣化していないかな?」と悩みの種は尽きません。今回は家飲みガチ勢の私が、日本酒の保存方法にまつわる全てを語っていきたいと思います。
日本酒の賞味期限は?
まず結論から言います。
日本酒に賞味期限は存在しません!
酒税法上、日本酒に消費期限などの表示義務はないので、ラベルには製造時期が記載されています。
しかし、日本酒は確実に劣化します。もちろん種類によって程度の差はありますが、蒸留酒などに比べて日本酒の劣化は早い、という認識でいいと思います。私はいつも友人たちに「日本酒はお刺身だ」と説明しています。みなさんスーパーでお刺身を買ったら、その日に食べきりませんか?遅くとも翌日までには食べ終えますよね。少し極端なたとえですが、日本酒もそのくらい鮮度が大切なのです!どんなに保存状態が良くても、瓶詰めされてから日本酒は着実に劣化していきます…。
より具体的には、日本酒の中でも生酒や吟醸酒が劣化スピードが早いです。日本酒の劣化はまず香りから始まります。そのため最近流行りの無濾過生原酒なども含む、香り主体の日本酒のほうが、いわゆる辛口系と比べて劣化が早いと言えます。
日本酒の劣化の原因
日本酒を劣化させる原因は主に3つあります。どれも簡単な対策によって防止できるので、お家に日本酒がある方はぜひ見直してみてください。
1)紫外線
日本酒の天敵は紫外線です。開栓していなくても窓際の太陽がガンガン当たるとことに置いていたら一発アウトです。サッカーで後ろからスライディングするくらい即レッドカードです。絶対にやめてください。紫外線を受けた日本酒はどんどん黄色に変色していき「日光臭」と呼ばれる不快な匂いを発します。(正露丸のような香りでとてもじゃないけど飲めません)
まず冷暗所に置きましょう。実は蛍光灯も太陽光の1/4ほどの紫外線を発するので、室内の中でもとくに暗い場所がいいです。酒屋に行った際にも、店頭に並べてあるようなボトルはまず買わないほうがいいですね。
2)熱
高い気温も日本酒を痛めます。真夏などにクーラーが付いていない部屋に放置したら…結構ヤバいです。紫外線と同じくどんどん変色していって「老香(ひねか)」と呼ばれる嫌な香りが生じてしまいます。
冬など部屋が涼しい時期はいいですが、熱を避けるために夏などは冷蔵庫での保存がベストです。20℃以上の場所は回避しましょう。25℃を超えたらアウトです。
3)空気接触
空気に触れると日本酒は酸化します。(日本酒の各主成分が酸素と結合する現象で決して「お酢」になることではない)種類によっては酸化することで、味がまろやかになったりするなど、逆にいい効果を発揮するケースもありますが、多くの場合は避けたほうがいいです。
酸化度合いは瓶内の残量や温度、開栓からの経過日数など、条件によって異なりますが、「開けてからなるべく早く飲むこと」が酸化を防ぐ一番の方法と言えるでしょう。
オススメの保存方法
上記の3つの劣化の原因を踏まえたうえで、お家でできるオススメの保存方法を紹介していきます!
1)日本酒セラーを買う
そりゃあね!?そりゃあ日本酒セラーを買っちゃえば何も悩むことないけどさぁ…場所だってとるし電気代だってかかるだろうしさぁ…妻(夫)になんて言えばいいかわかんないしさぁ…ってなりますよね。
私も同じように買う前は悩んでいました。一人暮らしのワンルームの部屋に日本酒セラーって、人として一線を越えたような気がしてなかなか踏ん切りがつきませんでした。
そして一か月くらい悩みぬいて購入した結果…人生が薔薇色に変化しました!もう買ってめちゃくちゃ良かったです!!以下にその理由を羅列します。(↓筆者宅の日本酒セラー)
・温度や紫外線を気にしなくていい – 購入したのはワインセラーですが、5℃まで下げられるタイプなのでキンキンに冷やしてます(理想は-5℃ですが低温冷蔵できるタイプはめちゃくちゃ高い..)なので家には常に10本くらいストックできる状態です。
・一升瓶が買える喜び – 家庭用冷蔵庫だと一升瓶はかなり場所取りませんか?私の冷蔵庫は一人暮らし用のサイズなので四合瓶が限界でした。しかし日本酒セラーのおかげで一升瓶が6本も常備できます!この圧倒的優越感は日本酒セラーを買った人にしか味わえません。
・自宅で日本酒パーティーが開催できる – 家に何本も置けるので友達を何人か呼んでパーティーが開けます。私は最近は月2回は友達を招待して飲み明かしています。日本酒を出す代わりにみんなが「納税」と言ってウイスキーや焼酎をプレゼントしてくれるのでお互いWin-Winじゃないですか!?
とは言ってもワインセラーって高くない?そんなことないです。ピンキリですが、私はインターネットで25000円ほどで購入出来ました(クオリティーも全く問題ありせん)絶対に損はしない投資だと思うので、日本酒を家でたくさん飲みたい!という人に心底からオススメします!
2)クローゼットなど冷暗所に
寝室のクローゼットなど、比較的暗くて涼しいところがベストですね。ただ夏場は紫外線はふさげても室温は上がるので、その場合は冷房が効いてるリビングなどがいいですね。
3)新聞紙を巻いてベランダに
これは気温の低い秋から春限定ですが、一升瓶などの置き場がないときに、ベランダにおくのもありです。新聞紙などで包めば紫外線はカットできます。早朝から昼にかけての温度差がネックとなりますが、冬などは10℃を下回るのであまり気にしなくてもいいかもしれません。
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家飲み編集部
お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる
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