お酒にまつわる都市伝説!?を検証してみた

日本酒を知ろう!
お酒にまつわる都市伝説!?を検証してみた
家飲み編集部

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お酒に関する知識って真偽が定かじゃないものも多いですよね?飲み会の席で「お酒は○○○だよ」って聞くけど、実際はどうなの?って思っている人は少なくないのでは。間違った認識で飲みすぎて二日酔いなんて最悪です。

そこで、今回はお酒にまつわる様々な説の真偽を検証してみました!

どうやったら悪酔い、二日酔いを防げるのか?

Why Hangovers Feel So Much Worse as You Get Older | Get rid of hangover,  Hangover remedies, Hangover cure

朝、目が覚めると激しい頭痛。そしてこみ上げる吐き気。二日酔いは誰もが経験したことあると思います。私も一番飲んでいた頃は週1で二日酔いでした笑。ツラいですよね。

さて、そんな二日酔いについてですが、回避する方法の一つとして「ちゃんぽん(いくつものお酒を飲むこと」を避けることが挙げられます。みなさんもありませんか?ビールで乾杯して、2-3杯飲んだらハイボール、かなり酔ってきたところで締めの日本酒…。完全にアウトです。ちゃんぽんをすると自分が飲んだお酒の総量がわからなくなってしまうからです。許容範囲を超えて飲んでしまうので肝臓での処理が間に合いません。なので対策として、たくさんの種類を一気に飲まない、間隔をあけて飲む、ことがベストです。私自身、乾杯はビール、そのあとはずっとハイボール縛りです。そうすると自分のペースが崩れないので、気づいたら泥酔していたということは減りました。

また飲み会では「油を使ったもの」を食べると悪酔いしにくいです。油分は胃での吸収時間が長いので、アルコールの吸収を遅らせ、血中アルコール濃度が上がりにくくなります。唐揚げやポテトフライはたくさん飲む日にはぜひ食べておきたいです。また、がっつりと油っこいものでなくても、ポテトサラダやオリーブオイルのかかったカルパッチョなど、油分を使った料理であれば効果があります。

ダイエットをしているから油ものは食べたくない!という方は牛乳を飲みましょう。牛乳には平均4%ほどの脂肪分が含まれているので、ある程度飲めば胃の粘膜を保護する効果があります。同じように飲むヨーグルトも同様の効果が期待できます。

そして何よりも忘れてはいけないのは「水を飲むこと」です!水を飲めば胃腸内のアルコール濃度が間違いなく下がります。また飲みすぎに伴う利尿作用がもたらす脱水症状も防止できます。理想は「摂取する水はお酒と同量」です。

お酒は飲めば飲むほど強くなる?

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大学の新歓とかで言われたことないですか?「飲み慣れるとどんどん強くなるよ」とか「飲めば飲むほど耐性がつく」とか。

あれは全部嘘です。お酒をたくさん飲んだら肝臓がパワーアップするとか、そんなことはありません。なぜか?人のお酒の強さは「遺伝子」で決まっているからなのです。

お酒を飲んだ際に出る「アセトアルデヒド」が頭痛や吐き気などの不快感の原因です。この「アセトアルデヒド」をいかに早く分解できるかを決めるのが「アルデヒド脱水素酵素」と呼ばれる酵素でして、その酵素をいかに活性化できるかが遺伝子によって決まっています!超簡単にまとめると、酔いやすいか酔いにくいかは遺伝子レベルで決まっているということです。なのでいかにお酒をたくさん飲んでも、この遺伝子が弱い人は、残念ながら絶対にお酒に強くなることはないのです…。

「アルデヒド脱水素酵素」の強さは人種によっても違うそうです。白人や黒人はほぼ100%が強い遺伝子を持っていると言います。実際、バーとかでありえない量のビール飲んでるアメリカ人とかいますよね笑。あれは遺伝子レベルで構造が違うので、かなうわけがないです笑。

日本人はを含む黄色人種は、50%が強い遺伝子、10%が逆に弱い遺伝子、そして残りの40%が中間層だそう。なので大人になれば自分の強さやペース配分がわかってきますよね。お酒は無理せず楽しく飲みましょう!

本醸造酒は体に悪い?

日本酒のラベルを見て「あ、これ純米酒じゃなくて本醸造酒だから身体に悪い」って言ってるアナタ。

それは大きな間違いです。まずは日本酒のグループを確認してみましょう。↓

結構ややこしいですよね笑。これをパッと言える人は上級者です笑。日本酒は大まかに「純米酒グループ」と「本醸造酒グループ」の2つに分類されます。そして本醸造酒が身体に悪いと言われるのは、純米酒と違って醸造アルコールが添加されているからなんですね。

しかしこの醸造アルコールですが、原料は主にサトウキビが用いられる、れっきとした飲めるアルコールです。居酒屋でサワー系の飲み物を頼んだり、スーパーで売っている缶チューハイのベースのアルコールは、この醸造アルコールです。なので「本醸造酒グループ」の日本酒が身体に悪いなんていうことはありません!もしも本醸造酒が有害だったら、缶チューハイも飲んではいけないことになっているはずです。

日本酒に醸造アルコールを加える目的は、主に味わいを整えるためです。みなさん、スイカに塩をかけて食べたりしませんか?一見すると、甘いスイカにしょっぱい塩をかけるのは矛盾していますよね。でも塩の風味がスイカの甘さを引き立てるからかけるわけです。それと同じように、日本酒全体のバランスを整えるために醸造アルコールが添加されます。

日本酒は酸化するとお酢になる?

「劣化した日本酒はお酢になる」って聞いたことありませんか?

実際は「お酢」になるわけではありません。開栓してから時間が経った日本酒が、お酢っぽく感じられるのは「酸化」という現象によるものです。お酒に含まれる各成分が酸素と結合することによって、味わいや香りが変化してしまうのです。

一般的に酸化した日本酒は美味しくないですが、100%そうとも限りません。赤ワインをデキャンタージュするように、日本酒もモノによっては酸化することで味わいがフラットになったり、まろやかさが増したりすることがあります。

ただ、日本酒は開栓した瞬間から劣化していくので、なるべく早く飲んだほうがいいです!

https://ienomi.tokyo/column/osake_toshidensetsu/

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お酒が大好きなライター、アーティスト、編集者、イベンター、フードジャーナリスト、リカーショップスタッフなどなど、お酒を愛して止まない「イエノミスタ」が結成した「家飲み編集部」。それぞれの家飲みの風景や、お酒のセレクト、おつまりレシピなどをご紹介します!... もっとみる