新しい日本酒のカタチ!ゴクゴク飲める夏のお酒「Oh Splash Sparkling リキュール」

飲んでみた!おすすめ日本酒レポート
新しい日本酒のカタチ!ゴクゴク飲める夏のお酒「Oh Splash Sparkling  リキュール」
野口 万紀子

株式会社 5 TOKYO 代表取締役/きき酒師/文化プロデューサー

野口 万紀子

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今回ご紹介するのは、夏の時期にぴったりの清酒リキュールのおすすめです。最近、日本酒業界では、スパークリングの人気が非常に高まってきています。従来の日本酒独特の匂いが苦手という人や、アルコール感が高いお酒が苦手という人でも飲みやすい口当たりとなっているのが人気の理由です。

「Oh Splash Sparkling」シリーズは、日本酒に興味があるけれど飲みやすいものを探している人や、ビールやハイボールのように、喉越しでゴクゴク飲みたい人に是非試して欲しいお酒です。

その中でも、新登場した「Oh Splash Sparkling  リキュール」と、コンクールで金賞を取っている「Oh Splash スタンダード」、バラとサクラの香りが印象的な「Oh Splash フラワー」を実際に飲んでみたので、レビューしていきたいと思います。

https://www.ohsplash.com

清酒を使った低アルコールのスパークリングリキュールなので、なんと言ってもそのフレッシュな飲みやすさが特徴。これから暑くなってくる季節にぴったりで、アウトドアなどのシーンでも皆がゴクゴク飲めるお酒を探している人に最適だと思いました。特に女性で嫌いな人はいないのではないかと思います!

私は以前から、気候とお酒は深い関わりがあると考えています。お米感ずっしりの重厚な日本酒は寒い冬にはもってこいなのですが、蒸し暑い日本の夏の気候の中では飲みにくい印象です。ビールやハイボールのような喉ごしのお酒が人気なのも、そういった理由からだと考えられます。

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「Oh Splash Sparkling  リキュール」は、果実酒で定評のある和歌山の酒蔵「世界一統」と海琳堂のコラボ商品で、3種類どれもフレッシュで爽やか、甘さがベタベタしない清涼感のある飲み口が特徴。

和歌山県は果実王国と言われるほど、果物の美味しい地域として有名で、その新鮮な甘みはつい後を引く美味しさです。

これまでの日本酒(清酒)のイメージがガラッと変化するお酒だと思います。日本酒=昭和はもう古い!令和の日本酒は幅広い楽しみ方が可能で、もっとカジュアルに楽しめるお酒なのです。

1 )「Oh Splash Sparkling リキュール」

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◆「Oh Splash Sparkling Sake PEACH オースプラッシュ ピーチ」

3種類の中で一番お気に入りだったのはピーチです。3本並べた時にこの1本だけ違うとわかるほど濃度が濃いテクスチャーになっています。もったり感がありそうな見た目に反して、口に入れるとトロっと感が丁度よい感じで、全く重さは感じません。「あらかわの桃」で有名な桃山地区のブランド桃が原料となっていて、その濃厚な甘味・とろみ・酸味の特徴をそのまま活かしてお酒にしています。

アルコール度数が低いためアタックは弱く、飲んだ瞬間に桃の甘い香りを感じ入ることができます。余韻は短くて、最後に少しだけアルコール感を感じます。

炭酸が抜けてしまってもしっかり美味しいところも、このお酒のスペックの高さを感じます。

とろみを感じるので、ヨーグルトや杏仁豆腐、かき氷などの上にソースとしてかけると絶対美味しいと思います。まさに大人版ネクター!!

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◆「Oh Splash Sparkling Sake YUZU オースプラッシュ ユズ」

3本の中では、最もスッキリした味わいで夏向きのお酒です。和歌山県の龍神村で採れた無農薬の「龍神の柚子」が原料に使われています。柚子の甘味と酸味が絶妙なバランス。冷やしてクラッシュアイス、またはロックで飲むのがおすすめです。柚子でありながら、はちみつレモンのような風味も感じます。もう少しパンチが欲しいという人は、山椒の実などで香り付けすると、ドライジン系のカクテルのような味わいになってワンランク上のお味に。

夏の昼間にBBQなどをして、お肉を食べる際にさっぱりと清涼感のある飲み物を飲みたい時などに合わせやすいお酒だと思います。

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◆「Oh Splash Sparkling Sake ORANGE オースプラッシュ オレンジ」

3本の中で、開栓時のシュワシュワ感が一番感じられます。炭酸のシュワシュワ音とともに、香りが立ち上がって、とてもハッピーになれる1本。糖度が高く美味しいことで有名な「有田みかん」が原料となっています。甘みと控えめな酸味が調和しています。

まるで市販のオランジーナにお酒を入れて、とても美味しくバランスを整えるとこれになるという感じです。みかんの甘みと炭酸の刺激が心地よく、誰もが飲みやすい味になっています。お酒が苦手な人が、一番飲みやすいと感じるのがこれだと思います。個人的には、オレンジにピーチを2:1で入れると、とてもトロピカルな味になって、パーティーシーンなどに最適だと感じました。

2 )「Oh Splash Sparkling スタンダード」

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◆Oh Splash standard

フェミナリーズ世界ワインコンクール2020年にて金賞を受賞しているお酒で、乾杯にもってこいの日本酒です。フェミナリーズ世界ワインコンクールは世界の女性ワイン専門家(醸造家・ソムリエ・シェフ・インポーターなど)が審査を行うコンクールです。2007年から開催されていて、2018年からはパリで開催されています。

全部で、4500〜5000種類のお酒が出品されるのですが、フランスのワインコンクール規定によると、そのうち3分の1に賞が与えられるそう。審査員は全員女性で、550〜600人と多くの人の審査が必要となっています。

この年、日本酒は96アイテム出品され、そのうち31種が純米大吟醸、23種は純米吟醸、7種が熟成酒、12種がスパークリング清酒でしたが、その中で唯一「Oh Splash Sparkling スタンダード」だけが金賞を受賞しました!!

美味しい日本酒は他にもたくさん出品されていましたが、その中でも選ばれたスパークリング清酒となります。

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スパークリング日本酒には大きく2種類、ガスが添加されているものと、されていないものがあります。「Oh Splash Sparkling スタンダード」は発酵由来の発泡性で炭酸ガスを生み出す手法で非常に手間がかかっていて、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵という手法で造られています。

きめ細やかな泡が優しい舌触りとなって、泡がパチパチしすぎず強すぎない優しい炭酸感となっています。また、泡がきれいに持続するのも特徴的。

ワインと異なる点は、日本酒ならではの濁り感と言えますが、風味にお米の香りを感じるものの、飲みにくさを一切感じない白桃のような、完熟りんごのような香りが品格高く余韻に残ります。後味は非常にすっきり。アルコール度数も高くなく、ビールと同じくらいなので、最初の1杯に最適です。

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飲み方としてはキンキンに冷やしても、ロックでも美味しく飲めます。白身魚や魚介類、トマトなどの酸味があるお料理に合うと思います。

チーズやアップルパイなどとデザート酒としてもぴったりで、飲み続けても疲れにくいので食中酒に適しています。

3)「Oh Splash Sparkling フラワー」

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◆Oh Splash Sparkling サクラ / Oh Splash Sparkling ローズ

スタンダードの香りが白桃や完熟りんごを思わせるのに対して、お花のような香りを楽しむことができる「Oh Splash Sparkling サクラ」「Oh Splash Sparkling ローズ」は、特別な日の乾杯にセレクトしたい日本酒。

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日本酒とお花って合うの?と思う方もいらっしゃると思いますが、実際に日本酒の中に花びらを浮かべて飲んでみたことがあります。すると、驚くほどうっとりするような香りで、相性抜群でした。お米の風味も失われることなく感じられて、優しい甘みが口の中に広がります。

お花のような香りは日本酒の中にも感じられる香りで、日本酒ならではの匂いが苦手な人でも抵抗なく飲むことができるのでおすすめ。

〜最後に〜

いかがでしたでしょうか?

このようなアレンジの効いた日本酒は、質実剛健とした旧来的な日本酒のスタイルではなく、新しい日本酒の形として非常に受け入れやすいお酒となっています。特に、日本酒を飲んだことがあまり無い、もしくは日本酒に対して若干ネガティブなイメージがある人へ向けてぜひおすすめしたいお酒です。恐らく思ってる日本酒のイメージと全然違って、どれも非常に軽い仕上がりになっていて、旧来的な日本酒のイメージを持っている人の価値観を変えるであろう日本酒と言えます。

新たな世界観を感じたい人は、ぜひトライしてみてください!!

◆商品紹介ページはこちら

https://www.ohsplash.com

https://ienomi.tokyo/column/ohsplash_sparklingliqueur/

WRITERこの記事を書いた人

野口 万紀子

株式会社 5 TOKYO 代表取締役/きき酒師/文化プロデューサー

野口 万紀子

東京都目黒区出身。『日本の伝統とトレンドを繋ぐ』をテーマに、徳川家の巨船や松本零士のデザイン船など豪華客船での日本酒イベントの主催や、企業向けのプロモーション企画、飲食店における日本酒コーディネート、セミナーや講演会への出演、雑誌・WEB連載の執筆などを中心に活動中。食・ファッション・アート・音楽・伝統文化など、日本文... もっとみる