ダルマ正宗熟成3年、未来へ
佐藤 裕子

蔵よし有楽町店 女将

佐藤 裕子

日本酒バーの女将がおすすめする日本酒。今回は、、、。

ヴィンテージ日本酒

日本酒の古酒、飲んだことがありますか?日本酒の古酒は、なんと鎌倉時代の文献に登場するくらい、昔から飲まれていたんです。ワインは「〇年物」っていう言い方をするけれど、日本酒にも10年20年寝かせた”ヴィンテージ”があるんですよ。

達磨正宗3年
達磨正宗 熟成3年

日本酒の古酒を造っている酒蔵はたくさんありますが、その中のひとつ、日本酒・古酒の蔵元として岐阜県の白木恒助商店があります。一度見たら忘れられないインパクトのある達磨のラベルが印象的です。古酒の良いところの一つは、常温で保存しておけること。お家でゆっくり飲むにも最適です。

みたらし団子の香りがする??

お店のカウンターに「ダルマ正宗 熟成3年」を置いておくと「この色のついたお酒は何?」とか「これって日本酒なの?」とか色々、聞かれます。日本酒の古酒なんですよって説明すると、「日本酒にも古酒があるんだ!」と言って興味を持って頂ける事が多いですね。美しい黄金色で、少しトロリとしていて甘くまろやかなお酒です。ざらめみたいな上品で甘い香りと、熟成からくる香ばしい香りが合わさって、なんだかみたらし団子のような雰囲気です。常温だとより甘味を感じます。

変化球「コーヒー割」がなかなかいける

変化球ですがおすすめの飲み方は、「コーヒー割」。ブラックコーヒーとダルマ正宗3年を1:1で割ると、なんと!微糖アイスコーヒーの様な味わいに。とてもまろやかで美味しいコーヒーになっちゃうんです。いろいろな日本酒でコーヒー割を試していますが、まだこのお酒を超えるものには出会えていません。お店で出してみたらおかわりする方も。見た目は普通のアイスコーヒーと変わらないので、「リモートワークしながら飲んでも大丈夫だね!」と仰る方がいましたがそれはどうでしょう。。。

また、冷酒、常温、お燗、ロック、ソーダ割など色々な飲み方ができるのもこのお酒の魅力。飲み方のバリエーションが広いと、お家で飲んでいても楽しいですよね。

自分で作る熟成酒「未来へ

「未来へ」

こちらは自宅で熟成させる為に作ったお酒なんだそう。常温に置いておくだけでゆっくり熟成していって「〇年物」の古酒ができるんです。最初は淡い黄金色ですが、熟成が進むと少しずつ色が濃くなっていきます。

ラベルには「贈る人」と「育てる人」の名前を書けるので、お酒好きな人はもちろんですが、お子様や大切な人へ「いつか一緒に乾杯しよう」の意味を込めての素敵な贈り物にもなりそうです。

熟成三年、十年古酒、二十年古酒

古酒っておもしろい

古酒のまろやかさや香りや凝縮した味わいは、他の日本酒とはまた違う良さがあります。色が濃くなっていくほど歴史を感じますね。何年もの時間をかけて作られたお酒をゆっくりといろいろな飲み方で楽しんでみてはいかがでしょうか。

https://ienomi.tokyo/column/darumamasamune-miraihe/

WRITERこの記事を書いた人

佐藤 裕子

蔵よし有楽町店 女将

佐藤 裕子

日本酒バー「蔵よし有楽町店」女将。
趣味は飲み歩きとマラソン。日本酒の美味しさや楽しみ方をたくさんの人に伝えたいと思い、昨年は酒蔵巡りバスツアーや日本酒イベントの開催、お店のオリジナル日本酒の開発など実施しています。
銀行員時代には仕事の疲れをお酒を飲んでリセットしていたので、お店ではお客様... もっとみる